4点分の働きってコトか

ミニバス

はじめに

子供はだいたい以下の傾向があります。

子供はバスケを1対1をするスポーツだと考えている。
子供は得点が取れれば良い。
成功率がどれだけ低かろうが何本ターンオーバーしようがあまり気にしない。
というものです。

だからダメなんだと言いたい訳ではありません。それは至極当然の事です。
全員がそうだと言う訳ではありませんが弱いチームになる程こういう傾向があると考えています。
なお、これは保護者にも当てはまる事ではあり、中には子供にそれを強制する人までいます。

私はこの認識を変えてもらう事に毎年凄く頑張ります。そして苦労します。
一番楽なのはスラムダンクを読んでもらう事です。
多くの保護者は私と同年代なのでスラムダンクの存在は知っていますし、中にはもう一度読み直してくれます。そしてこれから私の言う様な事を伝えると納得してもらえます。保護者には。スラムダンクの力は絶大です。
子供にその事が理解できるかどうかは一旦置いておいてまずスラムダンクで安西先生が桜木に伝えたのは以下の様な事です。

前提

湘北が得点を取った場合、山王はエンドラインから攻撃を始める為の時間のロスが発生します。
※赤が攻撃をスタートする際の山王、青がそれをディフェンスする湘北

その時間に湘北は守備体形を整える事ができます。
結果ほぼ100%、ハーフコートオフェンスと呼ばれる5対5の勝負になります。
個々の選手が動けるスペースが少なくなり得点する可能性は低くなります。

逆に湘北がシュートをミスして山王がディフェンスリバウンドを取った場合、リバウンドを取った山王の選手から攻撃がスタートし、3対3など5対5より少ない人数での勝負になる事が多いです。
※これは別の話ですが、運が良ければ湘北の何人かはそのリバウンドを取った選手よりも後ろにいる事もあるので3対2とか有利な状況になります。

速攻の場合、動けるスペースが広い為、選択肢が広がり得点の可能性は広がります。
更に山王は速攻からの得点が得意なチームです。
一般的にスピードがある選手は速攻が得意です。
※山王が速攻が得意というのはモデルになっているであろう能代工業を指しています。
特に作中でそういう説明があった訳ではありません。

安西先生の教え

湘北の攻撃:流川のシュートが外れる(+0点)
次の山王の攻撃:山王がディフェンスリバウンドを取る
次の山王の攻撃:山王が速攻でシュートを決める(-2点)
前提により山王が得点すると仮定

これが、↓に変わります。

湘北の攻撃:流川のシュートが外れる(+0点)
湘北の攻撃:桜木がオフェンスリバウンドを取る
湘北の攻撃:誰かがシュートを決める(+2点)
次の山王の攻撃:山王の遅攻を湘北が0点に抑える(-0点)
前提により山王は得点できないと仮定

-2点だったところが+2点になっている訳ですから4点分の働きという計算です。
どこからどこを切り取って+とするかで計算が変わりますが個人的には4点以上の価値があると思っています。

子供、保護者に理解して欲しい事

作中ではこの後桜木がオフェンスリバウンドを取りまくり奇跡の大逆転という話なのですが、この記事で私が保護者に伝えたいのはオフェンスリバウンドを取れという事ではありません。

桜木がオフェンスリバウンドを取る事が湘北に取って+4点という事は、山王からしたら桜木にオフェンスリバウンドを取られる事は-4点という事でもあります。
なので山王からすれば桜木にオフェンスリバウンドを取られたくなかったのでその為に河田を桜木にマークさせたりと更に面白い話になっていくのですが、実際はなかなか狙ってオフェンスリバウンドを取れるものではありません。普通はスクリーンアウトを徹底して後は運任せとなります(そもそもミニバスではスクリーンアウトができません)。

-4点のプレー

なかなかオフェンスリバウンドの様な+4点のプレーはできませんが、反対に弱いチームでは-4点のプレーはかなり頻繁に簡単に発生します。
オフェンスリバウンド以外で。
何か分かりますでしょうか?

それはターンオーバーです。

ターンオーバーとはオフェンス側がシュートする前に相手にボールを取られる事です。
多くの場合攻撃側がドリブルやパスを取られる事でこれをしてしまうと本来得点(+2点)の所が失点(-2点)になる訳ですから-4点分になります。
湘北の様なうまいチームは普段はほとんどターンオーバーはしませんが、山王のオールコートプレスはそのうまい湘北にターンオーバーを連発させ大量失点させてしまいます。

初心者はこのターンオーバーする事を、得点できなくて残念だった程度にしか考えません。
5回得点できてもターンオーバーを5回していれば+10点でもないし、+-0でもなく、-5点です。

だからと言って安全なプレーだけをさせたい訳でもなくその加減は難しいです。
また、子供にはドリブルの練習を多くさせているので試合でドリブルをしたがるのは当然でむしろ推奨しています。だからと言って上手いDF相手にターンオーバーを連発する事はチームの負けに直結する良くないプレーだという事だけは理解させたいと思っています。
これは難しいシュートを打って外しても平然としている様な子を改めさせるのも同じです。

こればバスケIQの問題でもありますが、下手するとボールを持てるのがチームで一番うまい子だけになってしまうというチームプレーの問題でもあります。
私はチーム内でボールをシェアする為にも子供にもスラムダンクを何とか読ませたいと日々狙っています。

この記事を読んだ保護者の方は再度スラムダンクを読むとともに子供にも読ませて下さい。
是非お願いします。

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