男子小中学生が真似して欲しくないNBA選手のプレー

ミニバス

はじめに

昨今、Youtubeを見てNBA選手のプレーをまねする小中学生はとても多いと思います。
レッグスルーという技の存在すら知らなかった私が子供の頃の状況とは雲泥の差です。
それはとても良い事でバスケのレベル向上にはとても役立っていると思います。
しかし一部の子供には弊害も見受けられます。
具体的には見る人の考え方によって上達する場合と逆に下手になる場合があると思います。

下手になる人の見方

これはこのブログの色んな所で言っていますが、下手になる人は自分に甘く、NBA選手のプレーの形だけ、楽に真似できる所だけを見ます。
上手くなる子、下手なままの子の違い(練習編)」参照
「上手くなる子、下手なままの子の違い(考え方編)」参照
これからいくつかNBA選手のプレーを列挙しますが、NBA選手がそれをやるのはそれが最もチームの中で得点を取るのに効率が良いからです。
結果が出ているのだからコーチにもチームメイトにもファンからも認められています。
そしてチームメイトはその選手にそのプレーをさせる為にスペースを作ったりして協力している事がほとんどです。

もちろん練習はやっても良いのですが、ゲームでやるのであれば成功率をまず考えましょう。
プレーだけでなく周りの状況を考えて、そのプレーを選択するか判断しましょう。

カリー:3P多投

ステファン・カリー
NBAの歴史を変えたと言われる程にスリーポイントシュートを多投します。速攻で打ったりとか。
彼のお陰で子供だけでなくスリーを撃つ事に躊躇しなくなる選手(外しても気にしない)は絶対増えました。
彼が3Pを多投するのはそれだけ精度が高いからです。あとエースだからです。
昔は3Pは1/3入ればOKと言われていました。しかし最近は40%近くないと駄目だという意見すらあります。

カリーでも調子が悪い、プレーオフの様な失敗が許されない試合、DFが厳しい試合では試投数が減ります。
どのくらいの確率で入りそうだったら打つべきか?はチームのレベルによります。
あなたの3Pは何%入りますか?

シュートを外すという事はそれだけ相手に多くの得点機会を与えるという事とほぼイコールである事に気づいて欲しいです。
4点分の働きってコトか」参照

カリー:ロングスリー

ステファン・カリー
3P多投の延長線上にある技術です。
カリーは調子が良い時はラインの2メートルくらい後ろからでも打つ事があります。
そして入ります。
ただこれも前述と同じです。
入るのであれば打っても良いです。
しかしカリーだっていつもロングスリーを打つ訳ではありません。
遠ければ遠い程成功率が下がるのはカリーも同じです。
Youtubeのハイライト動画は年間数十の試合を数年間集めたものの中から厳選しているだけです。

チームにおいてシュートは何%入る事を期待されているのか?を考えてシュートしましょう。

カリー:プルアップ3P

ステファン・カリー
カリーはドリブルも上手です。
そしてドリブルからの3P(プルアップジャンパーと呼ばれます)もよく入ります。
Youtubeのハイライト動画ではカリーと言えばプルアップの3Pシュートがほとんどです。
ですがプルアップ3Pよりも静止状態でフリーでパスを受けて打つシュート(キャッチ&シュートと呼ばれます)の方が成功率は高いです。
そういうシュートチャンスがないから、しかたなくプルアップ3Pを打っているだけです。
皆が高確率で入る様なシュートのチャンスが無く、時間が無くなった時にカリーには多少確率は落ちてもそういうシュートを打つ事を求められてるのがエースです。
あなたはエースですか?

ハーデン:ステップバックシュート

ジェームズ・ハーデン
彼だけではなく、カリーを含め全員と言えるほど多くの選手がやりますが、その中でも最も真似して欲しくないのがハーデンのステップバックです。
他の選手との違いはハーデンのステップバックはスピードがなく、下がる幅は小さく、大きなフェイント無しでやっている点です。
これは一見他の選手のステップバックより簡単です。
だからこそ真似しやすいです。

しかし実際にハーデンは1対1なら簡単にDFを抜ける程のドリブルスキルがあり、DFも重々それは分かっています。
1対1で抜いた後にDFカバーが入れない様に、味方はコートの端に待機します。
それを見てなおさらハーデンのマークマンは抜かれない様に警戒します。
その上で細かいドリブル、シュートフェイクを入れてDFがドライブに反応したのを見てからステップバックしてDFとの距離を空けています。
もちろんフェイクに掛かり、隙があれば抜きます。
こういうハーデンのプレーは「後出しジャンケン」と呼ばれます。
そしてハーデンは少しフェイダウェイ気味に打っています。これは真似できません。
手だけのチェストパスでコートの端から端まで強いパスを出せる程の腕力があります。
更にハーデンは196cmです。
当然ですが大前提として精度は高いです。
そもそもハーデンはドリブルの姿勢が高いです。普通は取られますしこれでは抜けません。取りに来るDFの動きを察知して即抜ける技術があってこそでこれも真似して欲しくないです。
ドリブルの練習の前に必要な事」参照
初心者から一歩進んだハンドラーになる為に」参照

あなたの身長、ドリブルスキル、フェイクスキル、腕力、味方の協力、精度はどうですか?
もしそれらが無いのであれば、同じ真似するとしてカリーのステップバックを参考にしましょう。
カリーのステップバックは速く、歩幅も大きく、大抵ドリブルフェイクを入れてからですがそれが当然です。

ピック&ロール

Bリーグでももはや常識となっている戦術です。
これもやって欲しくありません。特に小学生。
プロがこれをやる目的は、ハンドラーのマークマンとピックのマークマンの身長差がある場合で、それをスイッチさせた後に有利な2対2を展開する為です。
そしてDFはそれをされると不利になる為に普通は簡単にはスイッチしません。
ハンドラーはそれでもスイッチさせる為にぎりぎりまでピックを引き付けて駆け引きします。
こうなると4人が密集する事になりボールを取られる危険性が高まりますが、当然取られないだけのドリブルスキルはあります。
ピック&ロールに関しては長くなるので他は省略しますが要するに色んな技術を身に付けた上でやって欲しいという事です。
単に1対1で抜けないからピックに頼ってはダメです。
まずドリブルで抜きましょう。
抜けないなら練習しましょう。

ハンドオフパス

ボールを投げるパスでなく、手渡しで行うパスです。
ボールを渡す側がピックの役割をする事にもなるので、ボールを受ける側は少しだけ有利になるという事でプロでも多用されるパスです。

通常パスが通らないからという消極的な理由でハンドオフを使って欲しくないです。
通常パスを通すにはパッサーはマークマンにボールを取られないピポッド等のキープする技術が必要です。
DFに密着されていればチェストパスは使えないので、片手で投げる技術も必要です。
パスを受ける側もDFをシール(背中で抑え付けてカットできる様な位置に来させない事)する必要があります。片手でキャッチする技術も必要です。

まずは通常パスを出せる、受けれる様になりましょう。
強いDFに対してでも。

フローターシュート

ガードだけでなくインサイドの選手でもよく使われる様になった技術です。
プロの選手がこれを使うのはまず自分のマークマンを抜いたりしてリング付近まで侵入した後にカバーに来たDFをかわす為に使用せざるを得ないという理由があります。カバーDFの身長が高いからです。
フックシュートと似ていますがよりモーションが小さくブロックされにくいですがドリブルから打つのでブレやすくなかなか入りません。
とは言えなかなかレイアップさえ打てないプロレベルだと必須の技術でしょう。

ここで小学生に真似して欲しくないのは以下の理由からです。

最初のDFを抜けない、押し込む技術がない、から逃げて欲しくない。
抜けずにかつ、ボールを体の後ろに隠してDFを押し込みながらリングに近づく様なドリブルの技術がない。けれどシュートは打ちたいので走りながらのジャンプシュートの様に打つシュートとして使う子がいます。本来の目的と全く違います。

カバーDFの身長は低い。
小学生でもたまに高身長の子がいますのでそういう相手を想定しているなら良いですが、ほとんどが同じ位の身長です。なのでフローターを練習する前にゴール下で体を入れてブロックされない状況にして打つシュートを練習して欲しいです。バックシュート等。

ミニバスはリングが低く、ボールも小さく、そもそも入りやすい。
そもそもリングの低さが小学校5〜6年生のシュートの難易度を下げていると思うのでこれに慣れて欲しくありません。
ミニバスリングで入っても中学に上がるとあまり意味がなくなってしまいます。

マンツーマンルールによりカバーに入るのが難しい。

NBAの中でもかなり背の低いトレイ・ヤングは、父親に高身長DFを見立てたホウキを持ってもらってそれをかわすために通常よりも高いループのフローターを練習していたそうです。
これが自分に厳しい人の練習方法です。

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